絶望の裁判所|上告趣意書差出最終日通知書
弁護人選任に関する回答を送った後、上告趣意書差出最終日通知書が届いた。
どうやら、国選弁護人は付けなくても済んだようだ。その半面、これで弁護士の助言を受けられないことが確定した。どうせ法廷が開かれることなく棄却されるので、法廷での作法に弁護士が役に立つことはない。しかしながら、自分で書く上告趣意書について、弁護士に意見を求められないのは少しの不安はある。
そこで、担当する裁判官について調べてみた。
最高裁判事としての岡部氏の任用は、女性としては史上4人目、裁判官・学者出身者としては女性初。
「絶望の裁判所(瀬木比呂志著)以下『絶望』」によれば、法学者として実績のない岡部氏の任用は、人事を見守る関係者から、疑問の声が上がったようだ。
最高裁判所の裁判官というポストは羨望されており、とくに実務化でない学者枠には、それまでは、誰もが納得する実績ある人選が行なわれていたのだそうだ。つまり、岡部氏の学者としての実績は大したことがない、ということだ。
実績のない学者の任用について、瀬木氏は、当時最高裁判所事務総局の竹崎博允氏の陰謀ないし策略の可能性を指摘している。(同書中に「陰謀」「策略」という言葉は使われていない)
最高裁判所長官の陰謀
『絶望』において、竹崎博允最高裁判所長官(当時)が、「裁判員裁判の形骸化」を諮るために岡部氏を選抜したとの推論が為されている。(同書中に「形骸化」という言葉は使われていない)
融通の利かない学者が「裁判員裁判の形骸化」について反対意見を言わないよう、竹崎氏にとって無害な岡部氏が選ばれたというのである。
続編『ニッポンの裁判』において、瀬木氏は、“全体主義的共産主義体制にも似た一種の「異分子排除システム」を作り上げた”と竹崎氏を批判している。
なお、『絶望』が書店に並んだ1週間後の2014年2月26日、竹崎氏は任期を残し、突然の辞任を表明した。『絶望』を読んだなら、竹崎氏が告発本に観念して辞任したと推察するのが当然だろう。
竹崎氏の辞任によって、岡部氏は梯子(はしご)がはずれた状態となっている。彼女が良心に従い、独立してその職権を行なうとは、僕には到底思えない。
さてどうしよう
この記事の日付は、上告趣意書差出最終日通知書に記された2015年4月17日としている。しかしながら、この記事を書いているのは5月30日だ。6月4日の提出期限に残された時間は、わずかだ。
どうせ棄却されるのだから、後にネット上で評価される際に、刑事裁判で行なわれる事実認定のいい加減さが伝わるようにまとめたい。
追記(6/3)
岡部氏の名前が最初にあったので、とうぜん彼女が筆頭だと思い込んでいた。
思い直して、どの裁判官が担当するのかを確認するために、最高裁判所第三小法廷に電話した。
「原則として5人」
電話に出た書記官は、それ以上のことを言おうとしない。
私が提出部数が3部になっていること、裁判所にとって、私の事件が取るに足らない事件であることから、私は裁判体が3人で構成されることを確信していた。そして、書記官に次のことを問いただした。
「誰が審判するのかを事前に伝えず、審判の結果(「棄却」の意)を出した後に3人の名前が明らかにするのはおかしい」
「裁判官の専門性や考え方が異なるので、人選に恣意的な要素が働くおそれがある。」
書記官は「恣意的」という言葉に反応し、「(言葉に)気をつけていただきたい」と言うので、私は可能性の話しに過ぎないことを強調した。
とにかく書記官は、「原則として5人。最低3人」の原則論に固執し、実務的な質問には答えない。結果、被告人は、「自分の裁判をいったい誰が担当するのか」さえ事前に知らされないのである。
以下、残る4人の最高裁判所第3小法廷の裁判官
- 大谷 剛彦氏(最高裁判所事務総長経験者)
- wikipedia・ 裁判所
- 大橋 正春氏(弁護士出身)
- wikipedia・ 裁判所
- 木内 道祥氏(弁護士出身)
- wikipedia・ 裁判所
- 山﨑 敏充氏(最高裁判所事務総長経験者)
- wikipedia・ 裁判所
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