アンチロックブレーキシステム
多くの事故において、ドライバーは、事前回避を試みたあげく、回避できずに衝突する。突然の出来事に急ハンドルや急ブレーキを余儀なくされるものの、タイヤがスリップして回避できず、事故にいたるのである。
アンチロックブレーキシステム(ABS)は、機械的にポンピングを行なうことによって、タイヤがロックして滑ることを緩和する。ポンピングとは、ブレーキを踏んだり緩めたりを繰り返すことで、かつてドライバーは自分の足でこれを行っていた。ABSによるポンピングは1秒間に数十回おこなわれるので、人間が行なうよりも効果的である。
日本で最初に4輪ABSを採用したのは、1982年に発売された2代目ホンダ・プレリュードである。1990年台にコンパクト化と低価格化が進み、急速に普及した。
そして現在、すべての普通乗用車において、ABSは標準装備となっている。軽自動車においても、オプション扱いとしているのは一部の車種に過ぎない。また、大型オートバイにおいてさえ、ABSが搭載される車種は増加している。欧州では、125ccを超えるオートバイへのABS装着を2016年から義務化した。
なお、クルマのABSは、横滑り防止装置と組み合わされることによって、さらにアクティブセーフティを可能としている。
参考ページ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%B0
http://carcast.jp/10077