刑事事件の弁護人との会話で、私が抱えている裁判が5つになったことを伝えると、弁護人は、「すごいですね。弁護士なみですね。仕事をしながら、できるのがすごい」と言った。

実のところ、仕事への影響は甚大だ。昨年11月の段階で、いつ首になってもおかしくない状態だったし、その覚悟もしていた。理解ある上司が黙認してくれているので、首の皮が繋がっているに過ぎない。すでに去年の3月ころの時点で、気力だけで動いているような状態だった。

裁判をしたことのない人には分からないかもしれないが、弁護士任せにせず、本気の自分で争う裁判は苦痛だ。それが勝ち目のない相手ならなおさらだ。

でも、今回は、自滅覚悟で争うつもりだった。なぜなら、私が交通行政に興味を持って、webサイトに記事を書き出してから、事態は悪い方向に進む一方にしか見えなかったからだ。まるで、15年前に書いた悪いシナリオそのままだ。行政批判を、ライフワークになどしたくないので、何が何でも、結果を出したかった。裁判の終結をデッドラインにしたのは、短期集中でなければ、自分の体力と気力が持たないからだ。

そして、次の理由から、刑事司法に変革の起きる可能性が最も高いのは、今だと思っていた。

  1. 国家公安委員長が取締りに苦言を呈したことで、本当のことが言える環境ができた。
  2. 袴田死刑囚の釈放によって、刑事司法の問題がこれまでになく報道された。
  3. 国連人権委員会における人権大使のシャーラップ発言で、人権意識の欠如が国際的に露呈した。
  4. 高知白バイ事件の片岡氏とその支援者は、まだあきらめていない。

大きな岩多くの人は笑うだろうが、ひとりで『大きな岩』を動かすつもりだった。

裁判だけでなく、使い得るあらゆるメディアを駆使した。このブログを構築したwordpressをはじめ、Youtube等の動画サイト、facebookをはじめとしたSNSなど。

facebookでは、webマーケティングの知識を生かし、個人の費用で為しうる最善の広告に投資し、賛同者を探した。もしかしたら、『大きな岩』を動かすのに、手を貸してもらえるかもしない。それに及ばなくとも、少数意見ではないことを示すのに、webの力は大きい。

なお、複数の裁判を起こしたのは、もちろん、訴えるに足る理由があったからであるが、併せて、前例主義的な判決しか出さない裁判官に圧力をかけるつもりだった。

17ヶ月間、ほとんどの週末を失い、多くの睡眠時間を削り、数え切れないほどの徹夜を繰り返した。

しかしながら、そろそろ限界が見えてきた。もう気力が続かない。残念ではあるが、5つの訴訟のいくつかをあきらめることにした。