日本の道路は便所と同じ
「トイレをきれいにご利用いただきありがとうございます」
僕の記憶によれば、これは1990年頃からローソンが始めたトイレでの啓発だ。
この啓発は広く受け入れられ、コンビニはおろか、全国の公共トイレに広がった。
ローソン以前、日本の便所には、命令調の注意書きばかりだった。

そして現在、日本の道路には、前世紀の便所と同様の命令調が溢れている。
「スピード落とせ!」「飲んだら乗るな!」「事故多発!」

「いつも安全運転ありがとうございます」
このように利用者の自発性に訴えることをせず、ひたすら危険をあおって、法や罰則を振りかざすことを続ける管理者(=警察)の下においては、日本の便所(=道路)はこれからもずっと汚れたままだろう。