偽りの三権分立

政府(Gevernment)とは霞ヶ関の中央省庁

いつしかテレビのニュースキャスターは、国家として為された意思決定の主語を「政府自民党」と言うようになった。しかしながら、本来の「政府」は、国の統治システムそのものを示す言葉である。つまり、「政府」とは、三権分立の視点で言えば行政(府)にほかならない。一方、国会議員(政治家)に求められる職能は、立法にあって、政治(=行政)ではない。

それゆえ、「政府自民党」という言葉は、統治システムの責任を政治家に転嫁するための方便にほかならない。

官僚の政策の責任を押し付けられるだけの大臣

現実として、内閣を構成する大臣は、政党内の権力闘争で席に収まるだけだ。選出された大臣の多くは、その役所が所管する事務に対し、専門性を持っていない。さらに残念なことに、「行政の長」を標榜しているにもかかわらず、人事権を行使するどころか、役人の仕事ぶりを査定することさえできない。

行政(=国家を統治する事務)の素人である大臣たちは、人生のすべてをその省庁に預けた専門家集団の中、ひとりで組織の長を演じているに過ぎないのである。

政治家のゴシップばかりを報道するメディア

そして、テレビや新聞の報道は、統治システム(=Government)そのものや、そこで実権を握る政府高官(=官僚)の問題を指摘することない。一時だけ「行政の長」の席に座った政治家の失言やスキャンダルを面白おかしく報道するだけだ。

国家の正体

国家の正体は、「完全なる棲み分け」の下、すくすく育った縦割りの官僚機構とその構成員たちである。trees02

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