サイドドアビーム

サイドドアビームは、今となっては当たり前の安全装備だ。しかし、一般的な装備となっていったのは、バブルが崩壊した後である。

バブル全盛の時代において、消費者の優先順位は、1にスタイル、2にパワーであった。安全性能を気にする消費者が少ないので、メーカーも安全装備に消極的だった。

一例として、バブル時代によく売れた大衆車カローラEDはドアビームを装備していない。それどころか、スタイルを追求するために、センターピラーをも省略した。

カリーナED

側面衝突時の安全性は、センターピラーとサイドドアビームによって確保されている。次の画像は、サイドドアビームが装備されたクルマの側面衝突画像である。この画像を見ながら、センターピラーとサイドドアビームを持たないクルマが、横から衝突されたら、どんな結果となるか想像してみよう。

側面衝突

スタイルを優先するために、センターピラーを省略したクルマは大衆車だけではない。日産の最上級車であった初代シーマもそうだ。

初代シーマは、バブル景気で潤っていたオーナードライバーによく売れた。そうして『シーマ現象』という言葉さえ生まれた。最高級車でありながら、側面衝突に対する安全装備を持たない初代シーマは、1991年に2代目にバトンタッチするまで製造された。