僕は大阪市民ではないので、もちろん投票はできないが、思うところあって、賛成の意を明らかにしておきたい。

大阪都構想は、僕にとっては夢のような構想である。しかしながら、情勢を遠くに見ていると、どうやら橋下氏は敗北しそうだ。もちろん、まだ結果はでていないが、劣勢の理由を考えてみた。

  • (行)政府の仕組みをちゃんと理解している人が少ない。
  • (行)政府を自分たちで変えられるという自覚をしている人が少ない。

基本的なことが分からないから、現在の問題点も分からないのだろう。

問題だらけの行政府(Government)

自分の損得での意思表示はするものの、社会の損得で物事を考えられる人は決して多くはない。高速道路や新幹線の誘致には大喝采が起こり、消費税を2~3パーセント上げるときには大騒ぎするのに、(行)政府の仕組みを変える機会にはきょとんとしてしまうのだ。

とはいえ、橋下氏の大阪都構想は、この国の根本的な問題を解決する可能性に満ちている。

それは、縦割りによる中央集権的な(行)政府の問題である。高度経済成長期が終わったころからの指摘されてきたにも関わらず、各省庁が主導する岩盤規制がいまだに生き残っている。

trees02

地方自治地方自治体は、地域住民の声を聞くよりも、国の行き過ぎた規制に振り回されている。それが、市民生活から遠い霞ヶ関で全国一律に法令で規制されているのである。

しかも、それには2重行政の無駄が随所にある。分かり易いところで、保育園と幼稚園が異なる役所が別々に規制していることがあげられる。

地方分権によって、地域の声が(行)政府に反映されやすくなり、市民による(行)政府の管理機能も働きやすくなる。

中央集権型の(行)政府から、地方分権型の(行)政府に転換する必要性は、1980年代から指摘され続けている。そして僕は、それを否定する説得力のある意見を見たことがない。

変革を求められる時代の変革を望まない地方議員

唯一の大きな問題は、地方議会の堕落である。そして、大阪都構想は、その問題を一掃する可能性を秘めている。

さて、選挙結果はさておき、その投票率は、統一地方選を遥かに超えるはずだ。せめて、そこに希望を見出したい。